2022年8月2日付日刊自動車新聞12面に弊社の記事が掲載されました
中古車オークション出品前の個人ユーザー車両をマレーシアディーラーへ販売
自動車輸送のゼロの子会社で中古車輸出専門商社のワールドウインドウズ(髙橋俊彦社長、大阪市浪速区)は、国内のユーザーの車両をマレーシアに直接販売する事業を始めた。現地の複数のディーラーに車を紹介し、最高値を提示したディーラーに販売する。現地では日本製の中古車需要が旺盛で、販売価格が高くなっているおり、又、本スキームは国内での下取りや買取を介さない為に、個人のユーザーにとっては高値で売却できる。ミニバンやSUVなど年間120台の販売を目指す。大阪エリアから事業を展開し、順次対象地域を拡大する計画だ。
ワールドウインドウズは、マレーシアに特化した中古車輸出を手掛ける。これまで構築した販売ルートにより、同社を通じてユーザーの車を現地のディーラーへ販売する仕組みを構築した。販売方法としては、同社がマレーシアへの販売を希望するユーザーの車両情報を現地の複数のディーラーに提供し、最も高い価格を提示したディーラーに販売する。車両の検査は、同社の検査員が国内で行う。買い取り対象地域は、当初は大阪エリアに限定するが、順次、対象地域を広げる。また、親会社のゼロの事業所を拠点に全国展開も検討する。
取り扱い車種は、現地で人気の高いミニバンやSUVに加え、セダンや輸入車など需要に対応する車種を取り扱う。電気自動車(EV)についても積極的に買い取り、販売していく方針だ。同国では、2030年までに新車販売の15%をEVとする方針を打ち出しており、中古車としてもEVの需要が高まることを見込んでいる。さらに現地で販売する車両の付加価値を高めるために、同社のマレーシア事務所による高品質なボディーコーティング施工も検討している。
髙橋社長は、「中古車不足の影響もあり、新規事業を通じて車両調達の多角化を図っていく。マレーシアでの中古車輸出の経験を通じてさらにシェアを伸ばしていきたい」と話している。
※日刊自動車新聞社様のご了解により、一部表記を修正しております